内臓脂肪と隠れ肥満
今回は体脂肪の種類について話したいと思います。これは二つの種類に分けることが出来ます。一つは内臓脂肪、もうひとつは皮下脂肪です。前者は皮膚よりもずっと奥、まあその名の通り内臓の周りに蓄積している脂肪のことです。対して後者はというと、皮膚の本当にすぐ下に蓄積している脂肪のことです。さて、この内臓脂肪と皮下脂肪ですが、きちんとそれぞれがそれぞれの役割を持っているのです。具体的にいうならばエネルギーを貯める働きだったり、体温を保ったりです。とはいったものの、体脂肪率が上がるということはいろいろな病気にかかるリスクが高まるので出来るのならば避けたいところです。となるとここで気になるのは、「内臓脂肪と皮下脂肪では一体どちらが燃やしやすいのか?」ということでしょう。答えだけを先に述べるならば、それは内臓脂肪です。なぜなら「体内に蓄積されやすいが燃焼もされやすい」という特徴があるからです。つまり適度な食事制限と有酸素運動をきっちり行えば問題はないというわけですね。にも関わらず現代社会ではこの内臓脂肪が極端に多い人、言い換えるならば「隠れ肥満」の人が増えているのです。成人病などといった各種病気を引き起こす一つの要因となるのが内臓脂肪の悪いところです。なので隠れ肥満に心当たりのある方は気を付けましょう。特に「俺は痩せているから大丈夫」とタカをくくっている人は危険ですよ。隠れ肥満はむしろ細い方に多い症状なのですから。